朝、目が覚めてベットから起き上がる。
ふぅ…………また今日も学校にいくのかと思うと気が重くなるわたし。

でも………いじめられているなんて言ったら家族に心配をかけてしまう。
ふと、脳内に浮かぶ松本くんの声。

“今度、なにかあったらおれに連絡しろ。いいな?”
そっと、テーブルに置いてあるピンクのスマホを手に取り、画面をタップする。

連絡先に追加された、“松本 流己”くんの名前を見て夢じゃないんだ、と思うわたし。
すると、スマホからポンっと音が鳴る。