好きだなんて言えない。

「おれ、急いでるから…………。」
「えぇ~っ。もうちょっと話そうよ~っ。」

松本くんは、暴走族のリーダーとはいえ、あのルックスだし女子が放っておくはずがない。けれど、こんな場面に遭遇したのは初めてだ。

女の子が口を開く。

「じゃあさ、ちょっとキスしてみない?」
「…………は?」