「急になんですか。………谷藤せんぱい。てゆうか、よくここがわかりましたね。」
感情のこもらない声で淡々と話す松本くん。

わたしは、顔をちょっとだけだして、谷藤せんぱいとやらを見る。
身長は、松本くんよりも少し高めで、体格がよい人だった。

「あはは!! 手下に、調べさせて、松本と女がここにいるって聞いてなぁ!! わざわざむかえに来てやったんだぜ?」

にやり、と笑う谷藤せんぱい。
こっ…………怖いっ…………。