でも………これは、小西さんの命令。
出来なければ、学校に来られなくなる。

わたしは、意を決して、目の前にいる松本くんを見上げた。
「あっ、あのね。わたし前から松本くんのことがーーー。」

そう言いかけたとき。
「おらぁ! 松本ぉ!! このあいだはよくもおれの仲間をコケにしてくれたなぁ!!」

…………へ? だ…………だれ?
すると、松本くんの顔付きが変わり、さっとわたしを背中ごしに隠す。