「あっ、ありがとう…………!!」
と、お礼を伝えた。

松本くんと並んで廊下を歩くわたしたち。
ふと、松本くんの横顔を見ると耳が赤いのに気が付いた。

あれ…………? 松本くん熱でもあるのかな…………?
「松本くん、体調悪い…………?」

「は? んなワケねーよ。」
わたしの顔を見ずに、答える松本くん。

「えっ………あ、そうなんだ………。」
わたしの勘違いかと思って、それ以上なにも聞かないようにした。