教室の後ろのドアに群がる、知らない男子たちの集団。

「あ~。やっぱ、そこらへんの女子とは違うな熊原さんは。さすが、学校1、2位を争う美少女だけあるな~。」

会話が筒抜けで、私は顔が赤くなる。………そう、わたしは、学校女子ランキングで、トップ各の存在。毎日男子たちに熱い視線をおくられ、それがつきない。

けど、こんなわたしでも、ちゃんとした好きな人がいる。
その人の名前は、同じクラスの松本 流己くん。