好きだなんて言えない。

おどすような、軽蔑するような表情で男子たちに発言する。
すると、こえぇ~、と男子たちは、小西さんたちから離れてしまう。

小西さんは、スマホをポケットにしまうと。

「あーあ。なんだか退屈。あたし、もう帰るわ。じゃ、そーいうことで、熊原さん、あとは、オネガイね☆」

スクールバックだけをもち、女子更衣室に向かう小西さんたち。
廊下で、バケツの水でぞうきんをしぼるわたしをチラチラ見る男子たちは、どうしていいかわからない様子だった。