「じゃあ、おれチャイムがなる前に、戻って来ますから!!」
池内くんは、ガタンと立ち上がり、財布をもって教室から飛び出した。

そして、わたしに向かって発せられた皮肉な言葉。
「あーあ。いいよね美人は。」

小西さんの隣の席の、理上さんも。
「ほんと、ほんと。男使って楽できるもんねー。」

そ、そんなつもりで池内くんに聞いたんじゃない………!!
わたしの席の隣だったから………!!