「ちょっと男子ぃー。ダメだよ、これは学級委員の熊原さんの仕事なんだからー。」
あいだに割り込んで来たのは、なんと理上さんだった。

「は? なんだよ理上。熊原さん困ってんじゃん。」
イラだちをふくんだ声を発し、睨みかえす男子たち。

でも、理上さんは、涼しい顔してこう言う。

「は? うち、小西ちゃんのグループに入ってるんだけどなー。あんたら、うちにたてつくってことは、小西ちゃんにたてつくって意味だよ。そしたら、どうなるか……。わかるよね?」