よいしょ、よいしょ…………。
わたしは今、次の授業で使うクラス全員分の参考書をもって廊下を歩いている途中。

腕に筋力がほとんどないわたしには、正直きつい。
すると、同じクラスの2人の男子がわたしに声をかけてきた。

「熊原さん、重たそうだね。おれたち手伝うよ。」
「あっ、ありがとう………!!」

よかった。ちょっと大変だったから、そう言ってくれて嬉しいっ…………!!
しかし、喜びもつかの間。