好きだなんて言えない。

「早く立てよ。ここじゃ目立つから、さっさと移動しよーぜ。」
ぺろりと、唇を舐める男。

まるでそれはーー、獲物を食べる狼のようだった。
背筋がゾッとして。

「わ、わたし帰りますっ…………!」
立ち上がり、逃げようとしたが、もう1人の男に行く手をはばまれる。

「おっとぉ~。お兄さんたち、あいにくヒマでねぇ~。相手してくれないかな~?」
にやぁっとわたしに、笑いかける。