好きだなんて言えない。

ある場所とは、いつか流己くんと話した公園だった。
わたしは空を見上げる。

あの日とおなじ、今にも雨が降りだしそうな曇り空。
ベンチに腰かけるけど、隣には誰もいない。

当然のことなのに、わたしは突然悲しくてたまらない気持ちになった。
ーーそして。

ぽろり、と涙がこぼれ落ちる。
わたしは、急いで袖でぬぐったが、止まる気配のない涙。