好きだなんて言えない。

流己くんは、一呼吸おいて。

「おれは、それだけの思いで、力をつけて中3で暴走族のリーダーになった。けど、
そんなおれを恐れて親や、3つ上のアニキは離れて行った。ま、家庭内崩壊ってやつ? 
あげくにおれは家を追い出され、今は手下の家に住まわせてもらってるワケ。でも、そいつともおれは最近うまくいってなくってな………。居心地悪いから、学校の無い日やサボった日は、いつも決まって公園のベンチに座って、ぼーっとしてるんだ。」

ははっと薄ら笑いを浮かべる流己くんにわたしはーー。
ーーーぎゅっ。

「り、凛子!?」
流己くんの身体を抱きしめていた。