「俺ならお前のこと傷つけたりしない。だから早く許可出してくんない?」
「なんの許可よ」
「お前に触っていい許可に決まってんだろ」
「な、な、なにそれ。バカじゃないの」
ただでさえ今日は暑いっていうのに、変な汗が出てきた。
「とりあえず夏休みは全部俺がもらうからな」
「か、勝手に決めないでよ」
「お前は早く俺のものになっとけ」
「なな、な……」
セミがけたたましく鳴いている。
私の心臓もバクバクと鳴っている。
浦野とは、なにもない。
浦野なんかと、なにも始まるわけがない。
でも、夏が終わったら……。
浦野と色々あったって言うかもしれない。



