「はあ……。私、みる目なさすぎ」
力なく、その場に座り込んだ。
夏休みの計画をたくさん立てて、先輩と旅行に行く話もしてた。わくわくして、それまでに痩せなきゃって慌ててポチったダイエット食品が今日の夕方に届く予定になっている。
……もう本当に、ため息しか出てこない。
「俺にしとけば」
「え?」
「お前が兄貴のことを好きになる前から、俺はお前のこと見てんだけど?」
気づくと、浦野が私の正面に腰を下ろしていた。
浦野って、こんな顔してたっけ。
憎らしいほど整っていて、そういえば浦野も普通にモテる。でも愛想を振り撒いたりはしない。まるで先輩のことを反面教師にしてるみたいに、女の子に対してもつねに冷たいのに……。
そんな浦野が、私のことを見てた?



