「言っとくけど、あれも本命じゃねーよ」
「え?」
「あいつ5人くらいいるもん、彼女」
「う、そ……」
私は浦野の言葉に絶句した。
つまり私は二番目でもなかった?
じゃあ、何番目だった?
いや、そもそも私って、彼女にカウントされていたんだろうか。
なんだか頭がクラクラしてきた。
「クズだろ、うちの兄貴」
浦野は、秋吉先輩の弟だ。それで、私とは同じクラス。
浦野は先輩と付き合うことをひどく反対していた。
あいつはやめとけ。お前には似合わない。
ことごとく、私の恋を否定してくる浦野が鬱陶しくて、私はそのたびに、うるさいと遠ざけた。
でも、浦野だけはこうなることを知ってた。
今だって、きっと、だから言っただろって思ってる。



