もう3人とチームメイトには戻れないだろう。

ここまでのことをされるなんて想像もしていなかった。

でも、これは現実。

抵抗するだけムダだ。

あたしはずっと……3人にイジメられる。

もうあたしの居場所はバスケ部にはない。

だったら……。

「お願い……。もう許してください」

「……は?なにが?」

頭上から降ってくる冷めきったノエルの声。

もうこれ以上痛いことはされたくない。

こんな想い……したくない。

「あたしにイラつくこととか……色々あったのはわかる……。ノエルに偉そうなこと言っちゃったこともあったし……」

「うん。で?」

「もう生意気なこと言ったりとか絶対にしないから。だから、もうこういうことはしないでください……」

あたしはその場で体を折り曲げて額を床にこすりつける勢いで土下座をした。

こんなことしたくなかった。

だけど、こうでもしないとイジメはエスカレートする。

もう心はボロボロで限界だった。

心を壊される前に何とかする必要があった。

「お願いします……」

抵抗するから相手もムキになるのだ。

絶対的な服従関係になってしまえば、きっと今以上のことはされないだろう。