イジメ返し―連鎖する復讐―


学校の外周を走る練習では、「サボってる」と言われない程度に速く走る。

でも、早すぎると「気合入りすぎてキモイ」と言われるのでそれなりの速度を保つ。

試合形式の試合では、体が触れ合わないように注意する。

とくにディフェンス。

攻め込もうとしてくる相手が突進してきても、手を抜いて身をかわす。

シュートも決めない。

例え自分がフリーだったとしても近くにいる子にパスをしてその子に決めてもらう。

そうすればネチネチ文句を言われることもない。

ノエルが言ったことは全面的に従う。

そうすることであたしはイジメから耐えていた。