イジメ返し―連鎖する復讐―

「よう、久しぶり。今日バスケの大会だろ?」

あたしの姿に気づいても菅田くんが驚く様子はなかった。

淡々とそう尋ねる菅田くんに拍子抜けする。

「うん。でもね、今それどころじゃなくて。あたし菅田君に話したいことがあるの」

「……悪いけど話の前にそこのトイレへ連れて行ってくれないか?この状態だと一人でトイレへ入るのもきついんだ」

「ケガ……大丈夫?」

そう尋ねると菅田くんの目の下がピクリと反応した。

「右足骨折だけだから、なんとかな」

「そっか」

菅田君とは一度しか会ったことがない。エマに言われてノエルたちと会って以来だし、連絡も取り合っていない。

あたしは何の疑いもなく菅田君とともにトイレへ向かった。