「海荷!!アンタ、一体どういうつもり!?自分がやったことをあたし達のせいにするの!?」
ノエルの叫び声に思わず体をビクッと震わせる。
「ちがっ、あたしは咲綾にバッシュなんて――」
「あ」
あたしの言葉を遮る様にずっと黙っていた神宮寺エマが声をあげた。
「エマも海荷先輩に言いたいことがあったんです」
こんな近くで彼女を見るのは初めてだけど、同じ人間とは思えないぐらい整った容姿をしている。
「海荷先輩、エマのこと勝手にSNSにアップしましたよね?」
「なっ……」
どうしてバレているんだ。
確かにエマの画像はバズったけど、こんなにも簡単に見つかってしまうものなんだろうか。
「えっ、なにそれ。あたしそんなことしてないけど」
だけど、あれは裏アカでの投稿だ。
身元が分からないようにしてあるし、バレたところで証拠もない。



