イジメ返し―連鎖する復讐―

「え……、信じらんない」

朝目が覚めると信じられない数の通知が届いていた。

【これ、マジもの?】

【盗撮?早く消した方がいいと思います】

【最高!もっとないの??】

【写真の子、雰囲気可愛いね。もっと見せてよ】

非難するメッセージ以上に応援する声が大きかった。

自分の中でカラカラに乾いていた部分が潤っていくような気持ちになる。

【つーか、写真の子の下着ダサっ】

【可愛くない】

さらには写真の二人を悪く言う人間まで現れた。

「あははっ、確かに下着ダサいよね」

自分以外の人間がノエルと瑠偉の悪口を言っているのが楽しくて仕方がない。

あたしのアカウントは一気に炎上した。

それでよかった。炎上すればするほど、フォロワーは増える。

今のあたしにとってフォロワーはあたしの味方そのもの。

味方が増えれば増えるほど、あたしは強くなれる。

あたしは鼻歌交じりにベッドから起き上がった。