投げやりな気分になって、俺は自虐的に唇の端を微笑ませた。
『誠さんは、さ。なんでそんなこと知ってるの?』
今さらだけど、誠おばさんは最初から俺の姿を見ることができている。
友馬みたいに子供だからだとか、死にかけてそういう類のものと関係が近くなった奈月とは違う。
他の人間には当てはまらない誠おばさんだけの例外。
……いや。そもそも考えが違ったのかもしれない。
もしかしたら奈月が幽霊を見れるようになったのは……。
すっと顎に手を持っていき、思案した。
もしかして奈月が見えるようになった理由は血筋とか、そういうものが原因なのかもしれない。
……まぁ、予想することはできても、実際は聞くのが一番だ。
答えを聞くのもおっくうで、俺はいつも通りの笑みを浮かべ、質問を重ねた。
『誠さんは、なんで俺の事が見えるの?』
「……」
誠おばさんはしばらく無言をつきとおし、その後はあっと大きなため息をつく。
「君みたいに怪しい子に言うわけないじゃん。知りたけりゃ自分で考えたら?」
誠おばさんの言葉に俺はパチパチと目を瞬かせた。
……確かに。こんな風に教えてくれるかもわからない相手に媚びるより、自分で考えた方が早いのかもしれない。
そこまで考えると、俺はにこりと明るい笑みを浮かべた。
『助言ありがとう、誠さん』
「……はいはい。まったく君は呆れた楽観主義者だね」


