「はいはい、喧嘩するほど仲がいいよね、2人は」


彩はまるで聖母マリアのような表情であたしと裕也を見つめている。


どうしてそんな表情で見られるのかわからなくて、あたしは首をかしげた。


一方の裕也は彩の言葉に顔を真っ赤にしてしまった。


なんで照れてるんだろう?


「裕也も柳純みたいにイケメンにならないとねぇ」


「うるせぇな」


心の言葉に、今度は怒りはじめてしまった。


本当によくわからないヤツだ。


あたしは気にせず、インツタに《純くん大好きーっ!》と、投稿したのだった。