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そして翌日。


明久くんからのメールは来ていなかった。


昨日警官から注意が行っているはずだから、さすがに効果があったんだと思う。


安心して学校へ向かうと、青ざめた顔の琴葉が階段でよろめいていた。


慌ててかけよってその体を支える。


「どうしたの琴葉? 体調が悪いの?」


「里奈……」


琴葉はあたしの顔を見た瞬間表情をゆがめて、涙を浮かべた。


「え、ちょっとどうしたの?」


質問するあたしにすがりつく琴葉。


ただ事じゃないことは確かだ。


このまま教室へ向かうことはできず、あたしは琴葉の体を支えて近くの空き教室へと向かった。


ホコリっぽい空き教室のドアを閉めて、代わりに窓を開けた。


少しだけ新鮮な空気が入ってくる。


琴葉を椅子に座らせて、あたしはその隣にしゃがみこんだ。