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まだ彼氏はほしいと思うけれど、出会いはきっと決められたときにやってくるのだ。
無理矢理自分から奪い取りに行くものじゃない。
明久くんからのメールが来なくなって3日が経過していた。
SNSのアカウントも無事に削除されて、ようやく日常が戻ってきたと感じられる。
「琴葉は今日もデート?」
昼休憩時間に質問すると、琴葉は頬を赤らめてうなづいた。
「そっか……」
あたしは複雑な心境で呟く。
琴葉は偶然にもとてもいい人と出会うことができたみたいだ。
それを見ていてどうして自分はこううまくいかないのかと、ねたむ気持ちもわいてくる。
だけど、それを理由にしてまた失敗をしたくはなかった。
あたしはあたしのペースで好きになれる相手を探していこう。
そして放課後、校門を出たところで後ろから声をかけられた。
「トオコちゃん」
すっかり顔なじみになったトオコちゃんが駆け寄ってくる。
まだ彼氏はほしいと思うけれど、出会いはきっと決められたときにやってくるのだ。
無理矢理自分から奪い取りに行くものじゃない。
明久くんからのメールが来なくなって3日が経過していた。
SNSのアカウントも無事に削除されて、ようやく日常が戻ってきたと感じられる。
「琴葉は今日もデート?」
昼休憩時間に質問すると、琴葉は頬を赤らめてうなづいた。
「そっか……」
あたしは複雑な心境で呟く。
琴葉は偶然にもとてもいい人と出会うことができたみたいだ。
それを見ていてどうして自分はこううまくいかないのかと、ねたむ気持ちもわいてくる。
だけど、それを理由にしてまた失敗をしたくはなかった。
あたしはあたしのペースで好きになれる相手を探していこう。
そして放課後、校門を出たところで後ろから声をかけられた。
「トオコちゃん」
すっかり顔なじみになったトオコちゃんが駆け寄ってくる。



