自分の席について黙々と教科書を移動していると、ドアの前に見知った顔があることに気がついた。
昨日あたしに告白してきた、トオコちゃんだ。
あたしは驚いて目を丸くし思わず席を立っていた。
トオコちゃんもあたしに気がついて軽く会釈をしてくる。
どう考えてもあたしに用があるみたいだ。
「どうしたの?」
廊下に出て質問をすると、トオコちゃんは気のようとは打って変わってひどく真剣な顔をしていた。
「ちょっと話があるんです」
「昨日のことだったら、申し訳ないんだけど――」
「そうじゃありません」
あたしの言葉を途中でさえぎると、トオコちゃんはあたしの手首を掴んで歩き出した。
ひと気の少ない場所まで来て立ち止まると、不安そうな表情をこちらへ向けた。
一体なんの話だろう?
昨日のことじゃないみたいだけれど、それ以外になんの用事があるんだろう?
なんとなく嫌な予感がしてあたしは意味もなく周囲を見回した。
「先輩がドライブスルー彼氏に言っているって聞きました。やめた方がいいですよ」
トオコちゃんは声を潜め、けれどとても真剣な表情で言った。
昨日あたしに告白してきた、トオコちゃんだ。
あたしは驚いて目を丸くし思わず席を立っていた。
トオコちゃんもあたしに気がついて軽く会釈をしてくる。
どう考えてもあたしに用があるみたいだ。
「どうしたの?」
廊下に出て質問をすると、トオコちゃんは気のようとは打って変わってひどく真剣な顔をしていた。
「ちょっと話があるんです」
「昨日のことだったら、申し訳ないんだけど――」
「そうじゃありません」
あたしの言葉を途中でさえぎると、トオコちゃんはあたしの手首を掴んで歩き出した。
ひと気の少ない場所まで来て立ち止まると、不安そうな表情をこちらへ向けた。
一体なんの話だろう?
昨日のことじゃないみたいだけれど、それ以外になんの用事があるんだろう?
なんとなく嫌な予感がしてあたしは意味もなく周囲を見回した。
「先輩がドライブスルー彼氏に言っているって聞きました。やめた方がいいですよ」
トオコちゃんは声を潜め、けれどとても真剣な表情で言った。



