わき道へ入ると道の横に小川が流れていて、チロチロとかすかな水音が聞こえてきた。
夏になるとホタルでも飛びそうな場所だ。
小川を上流へ向けて歩いていると不意に右手に開けた場所が現れて足を止めた。
周囲が暗いせいで、パネルの光がやけに明るく見える。
パネルで浮かび上がって見えるのは、小屋というにはもう少し大きな建物だった。
プレハブ小屋のようだけれど、十分な大きさがある。
その周囲をグルッと車が回れるくらいの広が、十分にとられていた。
ドライブスルー彼氏……。
小屋の上部に赤い文字で書かれた看板があり、それはひとつのライトによってかろうじて浮かびあがっている状態だった。
あたしは呆然としてその場に立ち尽くしてしまった。
本当に見つけてしまったドライブスルー彼氏。
琴葉はここで晃くんを見つけたのだ。
ゴクリと唾を飲み込んで小屋に近づいていく。
少し恐怖と、大きな好奇心。
せめて、どんな男の人がいるのか確認してみたかった。
ここまできてなにもせずに帰るのも少し寂しいし。
夏になるとホタルでも飛びそうな場所だ。
小川を上流へ向けて歩いていると不意に右手に開けた場所が現れて足を止めた。
周囲が暗いせいで、パネルの光がやけに明るく見える。
パネルで浮かび上がって見えるのは、小屋というにはもう少し大きな建物だった。
プレハブ小屋のようだけれど、十分な大きさがある。
その周囲をグルッと車が回れるくらいの広が、十分にとられていた。
ドライブスルー彼氏……。
小屋の上部に赤い文字で書かれた看板があり、それはひとつのライトによってかろうじて浮かびあがっている状態だった。
あたしは呆然としてその場に立ち尽くしてしまった。
本当に見つけてしまったドライブスルー彼氏。
琴葉はここで晃くんを見つけたのだ。
ゴクリと唾を飲み込んで小屋に近づいていく。
少し恐怖と、大きな好奇心。
せめて、どんな男の人がいるのか確認してみたかった。
ここまできてなにもせずに帰るのも少し寂しいし。



