☆☆☆
琴葉の彼氏は本物だった。
しかもかなりかっこよくて、優しい人。
自宅に戻ったあたしはなんだかスッキリとしない気分でベッドに横になった。
ドライブスルー彼氏でできた彼氏。
そんなの、本当に大丈夫なんだろうか?
友人へ対する不安。
そして、そんなもので彼氏を作るなんて琴葉の考えが理解できないという否定的な感情。
だけどなにより自分の仲で一番大きな感情は……ねたみ。
まさか自分より先に琴葉に彼氏ができるなんて思ってもいなかった。
ついこの前まで同じように女子高だから出会いなんてないよねぇと口にしていたのに。
まるで琴葉に先を越されたような気分だった。
モヤモヤとした気分を抱えたままでいたとき、琴葉からメッセージが送られてきた。
《琴葉。ドライブスルー彼氏の詳しい場所だよ》
その文章と共に地図が添付されていた。
あたしは目を見開いてソレを見つめる。
地図に書かれている赤い丸は、本当に町外れの寂しい場所だった。
確か、山道に差し掛かる前あたりじゃないだろうか?
そこには特になにもなく、時々思い出したように自販機が設置されている程度の場所だった。
《琴葉:ドライブスルー彼氏の営業時間は夜10時から朝の3時までだから》
「なにそれ。どうしてそんな夜中なの?」
琴葉の彼氏は本物だった。
しかもかなりかっこよくて、優しい人。
自宅に戻ったあたしはなんだかスッキリとしない気分でベッドに横になった。
ドライブスルー彼氏でできた彼氏。
そんなの、本当に大丈夫なんだろうか?
友人へ対する不安。
そして、そんなもので彼氏を作るなんて琴葉の考えが理解できないという否定的な感情。
だけどなにより自分の仲で一番大きな感情は……ねたみ。
まさか自分より先に琴葉に彼氏ができるなんて思ってもいなかった。
ついこの前まで同じように女子高だから出会いなんてないよねぇと口にしていたのに。
まるで琴葉に先を越されたような気分だった。
モヤモヤとした気分を抱えたままでいたとき、琴葉からメッセージが送られてきた。
《琴葉。ドライブスルー彼氏の詳しい場所だよ》
その文章と共に地図が添付されていた。
あたしは目を見開いてソレを見つめる。
地図に書かれている赤い丸は、本当に町外れの寂しい場所だった。
確か、山道に差し掛かる前あたりじゃないだろうか?
そこには特になにもなく、時々思い出したように自販機が設置されている程度の場所だった。
《琴葉:ドライブスルー彼氏の営業時間は夜10時から朝の3時までだから》
「なにそれ。どうしてそんな夜中なの?」



