ドライブスルー彼氏

「もちろん。付き合ってるよ」


晃くんが迷いのない声で言った。


まるで琴葉をかばっているような様子だ。


「そ、そうなんだ……?」


それでも疑いの目を向けるあたしに、晃くんは笑顔を崩さない。


「琴葉の友達はとてもいい子だね。琴葉のことを本当に心配してるんだ」


「そ、そんなっ」


そんな風に褒められるなんて思っていなかったから、つい焦ってしまった。


琴葉がスッと身を寄せてきたかと思うと「だから言ったでしょう?」と自信満々に伝えてきた。


「う、うん……」


まだしっかりと納得できたわけじゃないけれど、晃くん自身は悪い人じゃなさそうだ。


琴葉も幸せそうだし。


それならそれでいいのだけれど、なんだか胸の奥はモヤモヤとした気分になってくる。


「じゃあ、あたしは買い物があるから」


そんなモヤモヤとした気持ちを悟られないよう、あたしは慌てて2人から離れたのだった。