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明久くんが気絶したときは焦ったけれど、搬送先の病院でうっすらと目を明けた。
「明久くん、大丈夫?」
すぐに声をかけたけれど、明久くんは状況を把握していない様子だった。
「里奈……ちゃん」
口をあけると傷口が傷むようで、明久くんは顔をしかめた。
「そうだよ。ここは病院。わかる?」
質問をすると明久くんはうなづいた。
それから微笑んで「無事だったんだね?」と、聞いてきた。
自分が大変な状況なのにあたしのことを心配してくれているのだとわかると、胸の奥がジンッと熱くなった。
「明久くんはどうしてあそこにいたの?」
あんなタイミングで、しかもナイフまで持って現れるなんて調子がよすぎると思っていたのだ。
すると明久くんは困ったように目を伏せた。
なにか、言いにくいことがあるみたいだ。
あたしはなんとなくその事情を察して、微笑んだ。
「今日は助けてもらったんだから、怒らないよ?」
そう言うと、明久くんは観念したようにあたしへ視線を戻した。
明久くんが気絶したときは焦ったけれど、搬送先の病院でうっすらと目を明けた。
「明久くん、大丈夫?」
すぐに声をかけたけれど、明久くんは状況を把握していない様子だった。
「里奈……ちゃん」
口をあけると傷口が傷むようで、明久くんは顔をしかめた。
「そうだよ。ここは病院。わかる?」
質問をすると明久くんはうなづいた。
それから微笑んで「無事だったんだね?」と、聞いてきた。
自分が大変な状況なのにあたしのことを心配してくれているのだとわかると、胸の奥がジンッと熱くなった。
「明久くんはどうしてあそこにいたの?」
あんなタイミングで、しかもナイフまで持って現れるなんて調子がよすぎると思っていたのだ。
すると明久くんは困ったように目を伏せた。
なにか、言いにくいことがあるみたいだ。
あたしはなんとなくその事情を察して、微笑んだ。
「今日は助けてもらったんだから、怒らないよ?」
そう言うと、明久くんは観念したようにあたしへ視線を戻した。



