「や、靖くん、この人たち誰?」
質問しても返事はなかった。
みんな紙の色が赤かったり、鼻にピアスをつけていたりする。
年齢は同い年くらいに見えるけれど、学校には行っていなさそうな雰囲気がしていた。
「ばっちり撮影したぞ。最高じゃん!」
1人の男がスマホで動画を流している。
それはついさっき靖くんが明久くんをさしたときのものだった。
それを見てまた全身が冷たくなっていくのを感じた。
この人たち全部見ていたの?
見ていて、なにも言わなかったの?
その神経が信じられなくて絶句してしまう。
唖然としていると、気がつけば明久くんがあたしの前に立っていた。
あたしに背を向け、まるで守るような格好を取っている。
「あ、そうだ里奈。月30万の愛人契約ご苦労さん。見ての通り、借金とか嘘だから安心してな」
靖くんが軽い口調で言う。
「え……でも、バイトをしてるんだよね?」
質問しても返事はなかった。
みんな紙の色が赤かったり、鼻にピアスをつけていたりする。
年齢は同い年くらいに見えるけれど、学校には行っていなさそうな雰囲気がしていた。
「ばっちり撮影したぞ。最高じゃん!」
1人の男がスマホで動画を流している。
それはついさっき靖くんが明久くんをさしたときのものだった。
それを見てまた全身が冷たくなっていくのを感じた。
この人たち全部見ていたの?
見ていて、なにも言わなかったの?
その神経が信じられなくて絶句してしまう。
唖然としていると、気がつけば明久くんがあたしの前に立っていた。
あたしに背を向け、まるで守るような格好を取っている。
「あ、そうだ里奈。月30万の愛人契約ご苦労さん。見ての通り、借金とか嘘だから安心してな」
靖くんが軽い口調で言う。
「え……でも、バイトをしてるんだよね?」



