封筒をズボンのポケットにねじ込んだ靖くんはスマホで時間を確認して立ち上がった。
あたしも慌てて立ち上がる。
「ごめん、もう行かないと怒られるんだ」
「うん。わかってる」
月に1度靖くんと会話ができる時間はたったこれだけだ。
これから靖くんはバイトに戻るのだから仕方ない。
そう理解していても、やっぱり寂しい気持ちがわいてきてしまう。
もう少し一緒にいたい。
もう少し恋人らしいことがしたい。
迷惑をかけてしまうから言えない言葉が喉まで上ってきて、あたしはそれを飲み下した。
「じゃ、俺もう行くから」
「うん。気をつけてね」
そう言って手を振り、靖くんの後ろ姿を見送る。
いやだ。
まだ行かないで。
そう言って泣きつくことができたらどれだけ楽だろうと思う。
でも実際のあたしはなにもできなくて、ただただ寂しさを押し殺すばかり。
あたしも慌てて立ち上がる。
「ごめん、もう行かないと怒られるんだ」
「うん。わかってる」
月に1度靖くんと会話ができる時間はたったこれだけだ。
これから靖くんはバイトに戻るのだから仕方ない。
そう理解していても、やっぱり寂しい気持ちがわいてきてしまう。
もう少し一緒にいたい。
もう少し恋人らしいことがしたい。
迷惑をかけてしまうから言えない言葉が喉まで上ってきて、あたしはそれを飲み下した。
「じゃ、俺もう行くから」
「うん。気をつけてね」
そう言って手を振り、靖くんの後ろ姿を見送る。
いやだ。
まだ行かないで。
そう言って泣きつくことができたらどれだけ楽だろうと思う。
でも実際のあたしはなにもできなくて、ただただ寂しさを押し殺すばかり。