ドライブスルー彼氏

☆☆☆

それから時間は経過して、夜中の2時になっていた。


あと1時間でドライブスルー彼女の利用時間は終わってしまう。


ここへきてから2人の男があたしを購入したがったが、そのどちらも学生風の男だった。


同じ年か、少し上。


着ている服も高級品ではない男たちの姿が、タブレット上に表示されていた。


そう簡単にお金持ちがやってくることはなさそうだと、ため息を吐き出す。


もしかしたらマッチングアプリとかを使ったほうが手っ取り早いかもしれない。


今度はそうしてみようか。


そう思っていたときだった。


また1人の男があたしのパネルを選んだみたいだ。


パッとタブレットに表示された男の様子を確認する。


年齢は50代くらいだろうか。


白髪まじりのメガネをかけた男だ。


顔立ちはスッキリとしていて清潔感もある。


男が持っているバッグに注目すると、それは有名ブランドのものだった。


女性もののバッグの取り扱いもあり、たしか一点で60万くらいはするものだ。


あたしは身を乗り出すようにして男を見つめた。


このバッグが偽者でなければ、この人は間違いなくお金を持っている。