殿下……!! 思わず出そうになった声をお腹に押し込む。 殿下がそこにいて 殿下が笑った。 ……何を? 私がため息をすったことを。 「っ!!」 思ってもみないときの殿下の登場というあまりの衝撃に赤面するのを忘れていた私の体が一気に熱くなる。 見られた…… 自分のついたため息を鼻から思いっきりすってるところを!!