「ほんと、赤いのな……。」


殿下が小さく呟く。

そして「もっと見てぇよ」。

そう殿下の口が動いたかと思えば、殿下の顔が私に接近して来た。
















ちゅ。



触れるだけのキス。

私のファーストキス。

殿下に奪われてしまいました。