「ウチは○○が好きなんだー! それで花は?」 条件を出したことが馬鹿だったのか、と思うほどスルッと教えてくれたので、私も教えざるを得なくなってしまった。 「実は……碧が好きなの」 「へぇ、碧人くんか」 ふむふむと考え込む彼女の顔を少し覗いてみると、急にバッとこちらを向いてきた。 「あ、思い出した!」