翌日、学校に行くことは出来なかった。
熱を出して、横になる燐を前に円香と藍。

「で、相手誰?」
「クラスメートでしょ、特定するの簡単そう」
「お前何組だっけ」

本当に特定しようとする藍に燐は面倒臭いという感情以外に持てなかった。

「煩い……」

唸るように言う燐に、漸く病人だったと再認識。残ると言った二人を追い出し、静かな空間を手に入れた。

ぼんやりとする頭で、昨日起こったことを考える。

教室でクラスメートと喧嘩をした。それから千治に薬物の出処を一緒に探せと言われて、その幼馴染の病院に連れて行ってもらった。