ミレイナは驚いた。
まさか、二曲目に自分の元にやって来るなんて思いもしなかったから。
ジェラールに手を引かれそうになり、ミレイナは慌てて自分の手を引っ込めた。
「私は、上手く踊れませんから」
ジェラールとダンスを踊れたらどんなに素敵だろうとあれだけ憧れを抱いていたのに、いざ誘われると上手く踊れる自信がなくてその誘いに乗ることができなかった。
自分のせいで、ジェラールに恥をかかせてしまうのではないかと思ってしまう。
「ミレイナさんは緊張しているのよ。お兄様が踊らないと始まりませんから、わたくしがいくわ」
ジェラールの妹であるセシリアがミレイナに助け船を出す。
「ありがとうございます」
「あら、いいのよ」
セシリアはにこりと笑う。
ミレイナは端に寄り、ふたりの背中を見送った。
「お嬢さん、こんにちは。きみはアリスタ国民だけど、ここで働いているとか──」
ひとりになったミレイナの元に、好奇心を持った人々が次々と押し寄せる。
けれど、ミレイナはその間ずっと聞き役に回って曖昧に微笑んでいるだけで、自分から話を振ることはおろか、散々習ったはずの会釈すら上手く返せない。
まさか、二曲目に自分の元にやって来るなんて思いもしなかったから。
ジェラールに手を引かれそうになり、ミレイナは慌てて自分の手を引っ込めた。
「私は、上手く踊れませんから」
ジェラールとダンスを踊れたらどんなに素敵だろうとあれだけ憧れを抱いていたのに、いざ誘われると上手く踊れる自信がなくてその誘いに乗ることができなかった。
自分のせいで、ジェラールに恥をかかせてしまうのではないかと思ってしまう。
「ミレイナさんは緊張しているのよ。お兄様が踊らないと始まりませんから、わたくしがいくわ」
ジェラールの妹であるセシリアがミレイナに助け船を出す。
「ありがとうございます」
「あら、いいのよ」
セシリアはにこりと笑う。
ミレイナは端に寄り、ふたりの背中を見送った。
「お嬢さん、こんにちは。きみはアリスタ国民だけど、ここで働いているとか──」
ひとりになったミレイナの元に、好奇心を持った人々が次々と押し寄せる。
けれど、ミレイナはその間ずっと聞き役に回って曖昧に微笑んでいるだけで、自分から話を振ることはおろか、散々習ったはずの会釈すら上手く返せない。



