ミレイナはあの場でしばらく留まって、マリベルが戻ってくるのを待った。けれど、一向に戻ってくる様子はなかったのだ。

(私があの変な人達に連れ去られた後に探しに来てくれたのかしら?)

 ミレイナが戻ってきてくれてよかったと涙ぐむマリベルに深く追求することもできない。
 少しモヤモヤしたものの、ミレイナはもう一度お礼を言って今度こそメイド長の部屋に向かう。結果、無事に三名の助っ人を派遣してもらう約束を取り付けたのだった。