[エミーユばっかりずるいだろ。俺もやって]

 シェットがずいっとミレイナの前に座る。

[僕もやってほしい……]
[私も]

 イレーコとラトもその後ろに並ぶように座った。

[はいはい。順番ね]

 ミレイナはそこでふと閃く。

「そうだ。リンダもやってみる?」
「本当? やりたい!」

 リンダはぱあっと表情を明るくする。

 その後、ミレイナ達は残る三匹の魔獣達もしっかりとブラッシングをして、魅惑のもふもふパラダイスを堪能したのだった。