「まじで?本当に告白予約されたの?」
「うん。自分で撒いた種とはいえ、すごいことになっちゃった……」


 水瀬くんに告白予約をされ、そのまま駅まで一緒に帰り、家にたどり着いたのは19時前だった。

 男子と一緒に下校することなんて初めてで、それだけでドキドキするのに、プラスして相手が水瀬くんとなると、周りからの視線がすごかった。そして疲れた体を引きずるようにご飯とお風呂を済ませ、ベッドに転がると、タイミング良く有菜ちゃんから電話がきた。

 ただの暇電だったけど、私があまりに空返事を繰り返しているから心配され、とりあえず理由を話して今に至る。



「けど、普通なら予約とかしてくれないよ?水瀬くん相当小夏に本気なんだね〜」
「……けど、私水瀬くんのこと気になってるとかじゃなかったのに、予約させて待たせるなんて」
「けど、それは水瀬くんが選んだことだし、何よりその期間凛子はイケメン独り占めできるんだからいいじゃん!」
「……はぁ〜〜」



 有菜ちゃんの発言に驚き、大きなため息が出る。イケメン独り占めって、何それ刺されそう。