「水瀬くん、押せ押せだね」
「……有菜ちゃん、私どうしたら」
「予約してもらいなよ」
「えっ」
「だから、この前言ってた告白予約」



 タイミング良く鐘が鳴り、有菜ちゃんは会話の途中で席に戻って行ってしまった。

 告白予約って、そんなの無理に決まってるじゃん。私は両手で顔を覆い、机に突っ伏した。




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