────もう嫌だ。最低だ、絶対、絶対許さない。



「……男子なんて、キライ」
「!な、なんだよ」
「だいっきらい!!」



 力一杯叫び、私はその場から駆け出す。男子なんて嫌い。けど、何より。



「こんな自分、大嫌い……!」


 すぐ真っ赤になるこの顔も、地味な顔立ちも、揶揄われる名前も、ここまで言われるまで言い返せない自分も。みんなみんな、だいっきらい。




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