────もう嫌だ。最低だ、絶対、絶対許さない。 「……男子なんて、キライ」 「!な、なんだよ」 「だいっきらい!!」 力一杯叫び、私はその場から駆け出す。男子なんて嫌い。けど、何より。 「こんな自分、大嫌い……!」 すぐ真っ赤になるこの顔も、地味な顔立ちも、揶揄われる名前も、ここまで言われるまで言い返せない自分も。みんなみんな、だいっきらい。 ※※※※