いや、そうなんですかって、なんなんだ? それは、いいのか? 悪いのか? 怒ってるのか? そうでもないのかっ? はっきり言ってくれ、汐音っ、と求が表情には出さないまま、焦っている頃。 渡真利はまだ真剣に資料を読み込んでいた――。