ややぽちゃ姫と3人の王子様




 隣の家のベランダから、真剣な視線が私の瞳に突き刺さっている。



 むち君の目が凛としていて男らしくて

 嘘をついたら失礼なんだろうな……

 そう思ってしまうほど熱のこもった視線で


 私は誰にも言わなかった理由を、むち君にこぼした。



「ラビー王子のフィアンセのお姫様って、むち君は知ってる?」


「俺が知ってると思うのかよ?」


 だよね?

 むち君、アニメに興味ゼロだしね。


「そのお姫様のコスプレ……したいから……」


「はぁ? そんな理由できついトレーニングをこなしてるって」


「……言い方」


「夢見女子の頭の中、ほんと理解不能だわ」