「オマエの妹に……

 キスなんかしちゃってごめんな……」





 今朝。

 ジャージ姿で
 息切らして、はーはー言ってる望愛が、
 すっげー可愛くてさ。




『自分のペースで走っちゃ、ダメかな?』



 真ん丸な瞳を、ゆるっと揺らして

 上目遣いで、見つめられちゃったからさ。

 



 俺の中で、
 何かが『うわっ!』ってなって。

 


『自然体の可愛さの放出、
 やめてくれない??』
 
 

『マジで、可愛すぎ///』


『マジで、無理///』



 そんな感情に
 頭の中が支配されまくって……



「自分の暴走……
 止められなかった……」