「作戦変更。ラビー王子風に攻め直すか」
えっ?
「のあ姫、じわじわと俺の恋沼に落としてあげるから、覚悟しててね」
決め顔ウインクの大地くん。
あまりにアニメキャラそっくりで、私はアハハと笑い声をあげちゃった。
「ラビー王子のキメ台詞だ」
「どう? 王子っぽかった?」
「沼に漬かりながら言ってくれたら、ラビー王子本人だって認めてたかも」
「じゃあそろそろ行くよ。俺は自転車で、沼探しに出かけなきゃいけないから」
フフフっ、すごいな大地くんって。
どんな重い空気でも桜を躍らせる春風のように、さわやかな空気に変えちゃうんだから。



