ややぽちゃ姫と3人の王子様




「佐藤は野球部に入るんだよな?」


 仏頂面を緩めた先生。

 好意的な笑顔で、大地くんの肩を掴もうとしたのに


「入りません!」


 大地君は手をよけながら、芯のある声でピシャリ。


「オマエ、県大会優勝校のピッチャーだろ?」


 先生は『信じられない!』と言わんばかりの驚き顔。


 県大会優勝校のピッチャー?

 大地君ってそんなすごい人だったんだ。



「もう俺には、野球を続ける理由がなくなったので」


「そんなこと言うなよ。オマエがいれば甲子園だって夢じゃないんだからさ」


「先生ごめんね。俺、野球は辞めたから」