「でも、大地君の制服が汚れたのは私のせいだし……」
「俺のせいでしょ?」
「違っ」
「違くない!」
100%、スマホを落とした私のせいだよ。
「それに俺、桜の下でスライディングしたのなんて初めてでさ。思い出すだけでニヤけられる思い出ゲット!って、望愛ちゃんに感謝したいくらいなの」
「でも……」
「まだお金払うとか言うつもり? 俺、2階の廊下の窓から飛び降りるよ」
廊下の窓に、手をかけた大地君に
「それはダメだよ」と、両手を振って止めた私。
「だから制服の話はおしまい。俺に望愛ちゃんの家まで送らせて。それでチャラ」
「いいよね?」と念押しされたけれど、私のモヤモヤはまだ晴れない。
その時
「佐藤、ちょっといいか?」
大地くんが先生に呼ばれた。
この先生は入学式の時、野球部の顧問って紹介されていた……



