「自己紹介させてよ。俺は佐藤 大地」
「佐藤くん?」
「名字呼びやめて。佐藤って結構いるからさ、俺?って振り向いて違った時の恥ずかしさ、半端ないんだからね」
「じゃあ大地君って呼ぶね。私は優木望愛です」
「のあちゃんね。了解、覚えた。一緒のクラスだと良いね」
ほらその笑顔。
目がなくなるほど全力で笑うとこ、お兄ちゃんそっくりだよ。
「望愛ちゃん、ちょっと止まってて」
言われるがまま固まる私。
大地君がどんどん距離を詰めてきて。
抱きしめられそうなほどの至近距離まで到達してきて、私の心臓がドキっとうなってしまう。
何?
何が起きてるの?
「も~らい!」
フッと離れた大地くん。
自分の指先を見つめ微笑んでいる。



